  | 謹んで、新年のご挨拶を申し上げます。 品川区長 はまの 健
昨年の区政は、東日本大震災の影響から、防災機能の向上が大きな課題となった一年でした。昨年4月の東京都の震災被害想定の見直しから、区民の命を守る課題は、区政の最優先課題となりました。 新たな津波という課題には、いち早く海抜表示を付けたり、2.6mの津波から避難するワークショップを開催するなどの対策を進めました。もう一つは、長い間取り組んできました木造住宅密集地域の改善です。地震による倒壊や火災の発生により品川区のほぼ3分の1以上が被害を受けるという東京都の想定がありますが、そのことが真実味を帯びてきたのが、東日本大震災の被害でした。 こうした想定に手をこまねいているわけにはいきません。今年は区民の命と財産を守り、安全と安心の社会をつくるため、防災機能を向上さる新たな第一歩を踏み出す年だと考えております。 さて、昨年11月に公表した世論調査の結果で、大変うれしい数値があります。それは、住み続けたいという人が91.5%と前回調査(2010年)の過去最高の数値をさらに2%程度更新したことです。多分23区でもトップの数値だと思います。同種の東京都の調査で区部の定住志向が76.5%であることを見ても、大変な数値です。大変うれしいことであると同時に、この高いご評価を継続していかなければと責任をひしひしと感じている次第です。 国の政治は、政権の交代を含め、様々に変化していくと思われますが、基礎的自治体である品川区は、ぶれずに、しっかりと区民の皆さんが安心して暮らせる地域社会の創造に向け、邁進していかなければならないと考えております。 年頭に当たり、改めて区政運営の基本を見つめ、区長の責務を自らに問い、今年一年を頑張っていこうと思いました。 会員の皆様には、引き続きご支援、一層のご鞭撻をお願いするところです。 最後に会員の皆様のますますのご健勝とご発展を祈念いたしまして、新年のご挨拶とさせていただきます。 | |